ANA飛行機でオーバーブッキングが発生し協力金をもらった体験談(フレックストラベラー制度)

ANA
協力金受領書

飛行機の搭乗ゲートで、稀に「当機はご予約のお客様が座席数を上回り、座席が不足することが予想されます。・・」のようなアナウンスが流れることがあります。この状況で代替便への振り替えに協力する旨を宣言し、その後実際に座席が不足して代替便に振り替えとなった場合は協力金をもらえます。

■なぜ座席が不足するのか

ANAに限らず、航空機の予約は座席数より若干数多めに予約を受けることが普通です。多めに予約を受けることについてANA公式ページでは

「ご予約をお持ちでもさまざまなご都合により空港にいらっしゃれないお客様もおられます。空席となってしまうと想定される座席を、実際にご利用を希望されるお客様に提供しようと、一部の便で座席定数よりも多くのご予約を承っています。」

https://www.ana.co.jp/ja/jp/domestic/departure/service/flex-traveler.html

とあります。

実際私自身も、搭乗直前で予約便に乗らなかったことが多々あります。
・予定便より同区間の1つ前の便に変更した。
・直前で新幹線で帰ることにした。
・単純に寝坊した。
満席予約時にこのようなお客が1人でも発生すると、満席の予約を受けても必ず席が空いてしまうことになります。空席待ちのお客に割り振るというやり方もありますが、ほぼ空いてしまうことが確定しているなら初めから多めに予約してしまおうという考え方です。

これが予想に反して予約した人が全員来てしまうと座席が足りなくなるということが発生します。

■アナウンスは振替確定?

協力金が欲しい人にとっては残念ですが、確定ではありません。
前述のアナウンスがあるといかにも募集に応じるとすぐに協力金がもらえそうですが、実際はそんなことはなく「超過しそうなのであらかじめ振替に応じてくれそうな人をピックアップしておく」にすぎません。

私自身それほど募集に応じた経験があるわけではないのですが、体感的に9割方は最終的には座席の調整がついて本来の便に乗ることになるような気がします。(協力金は実際に振替が発生したときのみもらえます)

■実際の流れ(国内線)

①予約便が満席になる(そもそも空席がある場合は問題になりません)

②チェックインの状況等から座席数<搭乗者数となりそうな場合、協力者募集のアナウンス&掲示

③座席数<搭乗者数が確定した時点で申告した協力者から振替してもらう人を決定、対象者に「xx様お伝えしたいことがございます・・」のようなアナウンスがあり、対象者は振替手続き(承諾書記入、振替便の手続き、協力金支払い)を行う。

④座席数<搭乗者数にならなかった場合は「座席の調整がつきました。ご申告いただいた方もそのままご搭乗ください」アナウンスをがありそのまま搭乗する。(協力金はもらえない)

だいたい上記のような流れになります。
上記②のアナウンスの時期は色々で、空港到着時にすでに募集しているときもあれば、搭乗ゲートで待っているときにアナウンスがあるときもあります。
大抵の場合はこの②のアナウンスがあっても、そのままオーバーブッキングにならずそのまま搭乗となることが多いです(上記④)

羽田⇔大阪間とかだと、振替便は1時間後の同区間が多いので協力者の募集があるとすぐに何人か応じる方がいます。が、結局座席は不足せず、逆に空席待ちの人への割り振りを始めたりすることも多々あります。

■申し出をした人のうちだれが選ばれるのか

選択基準は体験から推測の域を出ませんが、
・少人数(1人とか)を優先
・預け荷物のない人を優先
・振替協力の申告順
等を加味して決めていると思われます。預け荷物のない人は確実に条件になっていると思います。(荷物を降ろしていると遅延が発生するため)

■経験したオーバーブッキング

覚えている範囲ですが、実際に振替となったケースとしては
・予約便:羽田→関西(たしか20:30頃)、振替便:30分後の同区間
・予約便:那覇→関西(19:30)、振替便:5分後(19:35)の那覇→神戸
・予約便:シンガポール→羽田経由→関西、振替便:同日のシンガポール→関西(直行)
羽田-大阪は他にもあったと思いますが、忘れました。。

国内線は協力金¥10,000.-、
シンガポール便の時は協力金¥24,000.-位でした(279.0SGD)

同意書(国際線)

■オーバーブッキングの傾向

振替協力者の募集自体は羽田⇔伊丹路線でよく耳にしますが、結局調整がついたケースも多い気がします。
ANAが言う「さまざまなご都合により空港にいらっしゃれないお客様」の比率は明らかにビジネス路線(羽田⇔伊丹等)が高く、リゾート路線(沖縄線等)が低いはずですが、超過して受ける予約数もそれを見越して数を調整しているはずなので、事前に傾向を予測するのは難しいのではないかと考えます。